バッカスは酒と劇と豊穣の神。従者にはサテュロスやシレノス、そしてバッカントと呼ばれる女信徒たちがいる。アポロ神が理性的な精神性に対し、劇場的・衝動的なるものをディオニュソス的と言われている。
最古の美人コンテストが開かれ、大神ゼウスはトロイアの王子パリスに審判役を任せた。女神ヘラは広大な領土を、女神アテネは戦勝を、そして美の神アフロディーテは人間の最高の美女であるスパルタ王妃ヘレネを約束する。パリスはアフロディーテに黄金のリンゴを手渡した。こうしてトロイアの戦争が始まったのです。
太陽神ヘリオスの浮気を知った愛人クリティエは、浮気相手の父に密告した。その父は娘を生きたまま土に埋めてしまった。悲しんだヘリオスは土の上にアンブロシア(聖水)を注いだ。するとそこから香しい乳香樹が生えた。一方、クリティエは衰弱し、ヘリオトロープ(ひまわり)に変わった。花になってもなお、天空の太陽を追って首をかしげている。
エティオピアの王ケフェウスと王妃カシオペアの娘。母のカシオペアが海神ネレウスの娘たちより自分の娘の方が美しいと自慢したため、アンドロメダを海蛇の犠牲に供されなければならばくなった。メデューサを退治し、天馬ペガサスに乗って帰る途中、この場に遭遇したペルセウス(母はダナエ)はメデューサの首を使って海蛇を石にしてアンドロメダを救った。この情景はそのまま星座となっている。
ミノタウロスを退治するのを助けたにも拘わらず、薄情なテセウスが結婚の約束を反故にし彼女の元から去った。その後、ディオニソス神(バッカス)はアリアドネを慰め、結婚する。人間界にもよくある話である。
キュプロス島近くの海の泡(アプロ)から成人した姿で生まれた。ギリシャの愛と美の女神。のちにローマのウエヌス(英語読みのヴィーナス)と同一視される。
キュプロス島の王ピュグマリオンは、彼が理想とする女性が存在しなかったので、理想とする像を彫り続けようやく完成させた。すると彼はその像に恋をしてしまった。彼に同情したアフロディーテ(ヴィーナス)はその像に生命を与えることにした。
イオはヘラに仕える巫女だった。彼女を見染めた大神ゼウスは妻ヘラに見つからぬよう黒い雲で覆って交わった。のちに牝牛にされたイオはボスポロス海峡(牝牛の渡り場の意)を渡ってエジプトに着き、人間に戻ってイシス女神となった。
月の女神はアルテミスとされていますが、もともとは静かな平和の象徴とされたセレーネがその女神だったと言われます。狩りの女神アルテミスの持つ弓と月の満ち欠けが似ているため、セレーネとアルテミスが入れ替わったと想像されます。
もとは美女だったが女神アテネより美しいと自慢したため女神の怒りにふれ、今や逆立つ蛇の頭髪を持つ怪物となった。その恐ろしい顏を一目見た者は石になるという。
大神ゼウス「ジュピター」はスパルタの王女レダを見染め白鳥に化身し思いを遂げる。彼女は二つの卵を産んだ。
一つの卵からはトロイア戦争の原因となった美女ヘレネと姉のクリュタイムネストラを、もう一つからは仲良しの英雄、双子座のカストルとポリュックスである。
彼女を見染めたゼウス「ジュピター」は黄金の雨に姿を変えた。 そして生まれたのが英雄ペルセウスである。 ダナエの懐胎はのちに聖母マリアの受胎告知の原型とみなされている。
プロメテウス[良く考えて行動をする]は人間に火を与えた罰として、大神ゼウスはプロメテウスの弟エピメテウス[行動してから考える]にパンドラを送る。プロメテウスから大神ゼウスの贈り物は受け取らないようにと言われていたが、美しいパンドラを見て一目惚れしたエピメテウスは彼女を妻として迎えてしまった。パンドラは決して開けてはならない『壺』を携えていたが、その蓋を開けてしまう。するとありとあらゆる災いが出てしまった。すぐに壺の蓋を閉めたが「希望」だけは出なかったのである。「テロ、そしてその報復の連鎖、それを撮影し報道する。食事しながらそれを見る」
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