昔から歴史(特に世界史)に興味があり、
この頃は特にフランス革命、ナポレオン以前の人間模様が好きでした。
ドラクロワの色彩に魅せられ、19才の時にイギリス・ハドソン社の
美術書を参考に「ダンテの小舟」と「サルダナパールの死」の
模写をしました。
「どうしても実物が見たい」という思いを抱いていたものの
事情で自衛隊に入隊することになり その後ようやく渡仏しました。
1967年に一時帰国した際、「怒れるメディア」「アルジェの女たち」
「キオス島の虐殺」の模写をしました。
その後、姉夫婦の援助で再度フランスに渡り
ボザール(ECOLE DES BEAUX-ARTS)に入学する。
フィレンツェに移り住んだ時、ボッティチェッリの「春」をはじめ
「マニフィカートの聖母」等ルネサンス時代の模写をしました。
「ヴィーナスの誕生」の模写もしたいと思いながら
40年近く経った今、ようやく描き始めました。
(2011年3月1日着色、2011年4月20日完成)
原作はキャンバス地に描かれたテンペラ画ですが
私は合板の上に布を貼り布目が残る程度に地塗りを施したので
表面はキャンバスと変わりありません。
また保護の為にニスを塗っているので油絵とあまり変わりなく
発色を抑えるため艶消しにし、テンペラで描いたようにしています。
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